当社のDXへの取り組み

国連が掲げる「SDGs(持続可能な開発目標)」の達成に向けて、当社でも DX(デジタル・トランスフォーメーション)や SX(サスティナブル・トランスフォーメーション=社会課題解決事業への転換)に積極的に取り組んでいます。
当社におけるデジタル戦略と経営ビジョンについて以下のように推進しております。



経営の方向性、及びデジタル技術等の活用の方向性について


 デジタル技術が社会や自社の競争環境にどのような影響を及ぼすかについて認識を高める事が重要である

当社は、デジタル技術、特に CRM(顧客関係管理)ツール、SFA(セールスフォースオートメーション)、MA(マーケティングオートメーション)の導入により、社員間でのタスクの自動化や効率的なプロセスの構築を図っています。これにより、業務プロセスがスムーズに進行し、生産性が向上しています。
また、顧客へのセールス情報や機器メンテナンス状況を集約、分析、活用し、個別のカスタマーエクスペリエンスを提供するのに役立てています。

たとえば、CRMやSFAツールでは、顧客での機器メンテナンス履歴を残すことにより、いつ誰が何をおこなったか社員間での情報共有がおこなわれ、また、技術の伝承が円滑におこなわれ作業スタッフのスキルアップに繋がっています。さらに、AIによる次回メンテナンス時期の予測や作業指示、想定される交換部品の受発注管理もおこなわれます。これにより未然に機器トラブルを防いだり、突然のトラブル時にもより速やかに適切に対処が可能となっています。


 経営ビジョンやビジネスモデルの策定

このように、当社におけるCRMツールでは、顧客データの集約と分析を支援し、企業が顧客とよりパーソナライズされたコミュニケーションを構築するのに役立ちます。これにより、顧客エンゲージメントが向上します。
SFAツールは、セールスプロセスを効率化し、セールスチームがリードの追跡、見込み客の管理、取引の進行状況の把握を容易にします。これにより、売上の増加と販売サイクルの短縮が期待できます。
MAツールはマーケティングキャンペーンの追跡と分析をサポートし、どの戦略が最も効果的であるかを理解するのに役立ちます。また予算の最適化と収益の最大化に貢献します。

つまり、マーケティングの効果測定、販売プロセスの最適化、顧客エンゲージメントの向上がこれらデジタル技術を適切に活用することにより容易に可能となってきています。

当社ではDXの活用を通じて、事業の市場範囲を拡大し、これまでの特定地域に焦点を当てたアプローチからの脱却を図り、全国規模および幅広いターゲット層に向けたサービス提供に焦点を当て新たな成長機会を追求して参ります。


経営ビジョンやビジネスモデルを実現するための戦略

これらデジタル技術の進化はとても早く、市場の変化にも迅速に対応する能力が求められ、柔軟性を持った組織作りが必要となってきます。
また、デジタルデータの取り扱いには慎重な取り扱いが求められ、プライバシーとセキュリティを確保するための対策が急務となります。コンピュータウィルスやハッキングによるデータ漏洩や改ざん、ランサムウェアをはじめとした各種マルウェアによるデータ消失や漏洩など、昨今その脅威は増加の一途を辿っています。

当社の経営ビジョンやビジネスモデルを実現する為は、デジタルデータの慎重な取り扱いとプライバシー・セキュリティ対策は非常に重要となります。以下に、これらの脅威に対処するための戦略を掲げます。

1.セキュリティポリシーの策定: まず、組織内で適切なセキュリティポリシーを策定し、全ての従業員がこれを遵守するよう徹底します。セキュリティポリシーはデータの取り扱い方法、アクセス権の管理、データの暗号化、セキュリティ訓練などを含めます。

2.強力な認証とアクセス管理: データへのアクセスを制限し、必要最小限の従業員のみが必要な情報にアクセスできるようにします。多要素認証(MFA)などの強力な認証方法を導入し、不正アクセスを防ぎます。

3.レギュラリーなセキュリティ監査: 定期的なセキュリティ監査を実施し、セキュリティの脆弱性を特定し、修正するための対策を講じます。外部のセキュリティ専門家によるペネトレーションテストも役立ちます。

4.バックアップと復旧戦略: データのバックアップと災害復旧計画を策定し、データの損失や破壊に備えます。バックアップは定期的にテストし、確実に復元可能であることを確認することも重要です。

5.セキュリティ意識の向上: 全ての従業員にセキュリティ意識を高めるトレーニングを提供し、フィッシング攻撃などに対する警戒心を養います。

6.パートナーシップとコラボレーション: サイバーセキュリティにおいて他の組織や専門家との協力が重要です。セキュリティ情報の共有やベストプラクティスの交換を行い、脅威に対する共同対応を強化します。

7.法的規制とコンプライアンス: データ保護法や規制に対するコンプライアンスを確保し、法的義務を果たします。データプライバシーに関する規制にも従う必要があります。

これらの戦略を組み合わせて、デジタルデータのプライバシーとセキュリティを確保し、経営ビジョンの実現に向けて安定した基盤を築くことが重要です。データセキュリティは継続的な取り組みが必要であり、定期的な評価と改善が欠かせません。


戦略推進のための体制・組織作り ~CIO、CISOの配置、担当部門の配置等~

デジタルツールの導入や活用するためには、専門知識とスキルが必要であり、従業員への教育やトレーニングの重要性が増します。

前述の通り、データのプライバシーとセキュリティを確保するための対策も必要であり、これらの戦略的なアプローチをおこなうため、当社では組織内に CIO(最高情報責任者)、CISO(最高セキュリティ責任者)を配置し、セキュリティと情報技術の戦略を確立し、組織全体でのリスク管理とデジタルイニシアティブの成功をサポートできる体制・組織の構築を目指します。専門の人材の育成には時間を要するため、組織が成長しリソースが拡充するまでの移行期間としてその間の情報管理、及びセキュリティの最高責任者を当社CEOが兼務することとし、ビジョンと戦略の一貫性を確保します。
 CIO(最高情報責任者) 太 亨哲
 CISO(最高セキュリティ責任者) 太 亨哲